AmiVoice® スーパーインスペクションプラットフォーム導入の背景についてお聞かせ下さい

深刻な人手不足に悩まされている建設業界において、施工管理の効率化は各ゼネコン共通の課題です。

いくつかのシステムを試しましたが、どれも端末上での指摘事項入力の精度やスピードに欠け、結局は「紙に手書きでやった方が早い」という話になっていました。行き詰った状況の中で、音声での情報入力が可能なスーパーインスペクションプラットフォームの情報を知り、これならば実務レベルで活用していけるのではないかと思い、今回の導入にいたりました。

初めての音声認識システムの利用ですが、抵抗はありませんでしたか？

最近はスマートフォンでも簡単な音声入力ができるので、使うこと自体に抵抗は無かったです。実際の検査では現場職員やチェックレディが使用しましたが、全く違和感なく使用することができました。

指摘事項の音声入力も、期待以上の精度で、建築の専門用語などほとんどの言葉が正しく認識されて驚きました。

AmiVoice® スーパーインスペクションプラットフォームをどのように使用されましたか？

始めは自主検査の一部で、従来の手書き検査と平行しながら検証する予定でした。しかし、実際に使ってみるとすぐに効果を実感できたので、施主検査においては、200戸以上あるすべての部屋で、スーパーインスペクションプラットフォームを利用して検査を行ないました。

AmiVoice® スーパーインスペクションプラットフォームを導入し、どのような効果がありましたか？

まずは検査作業時間が短縮されました。従来は手書きで必死に書いていたものが喋るだけでよくなったので、疲労感もだいぶ和らぎました。そして一番の効果は、帳票の協力施工会社別の仕分けなど、事務所に戻ってからの作業が圧倒的に削減されました。

今までは手書きで書いた修正指示書を協力施工会社へFAXしていたため、読み間違いなどで正確に指示が伝わらず、手戻りが発生することもありましたが、PDFの見やすい帳票になり指摘内容の共有が確実に行なえ、品質管理がスムーズに行なえるようになりました。帳票振り分け作業がなくなった分、指摘事項のチェックなど必要な作業により時間が割けるようになったと実感しています。

仕上検査全体では約50%の時間削減になりました。